[[cg:start|CG用語集トップ]] > [[cg:rendering:start|第3章 レンダリング]] ====== ボリュームビジュアライゼーション ====== ===== 概要 ===== ボリュームビジュアライゼーションは、3次元空間内に分布する濃度や密度などのデータを、画像として理解できるように可視化する技術である。表面だけを描くのではなく、物体の内部にある値の分布を扱う点が特徴である。医療画像のCTやMRI、科学技術計算で得られる温度分布や流体の速度分布などを、人間が見て判断できる形にするために用いられる。 {{:cg:figures:chapter03:fig_3_40_volume_visualization.png?600|ヒトの歯のCTデータのボリュームビジュアライゼーション}} ===== 詳しい説明 ===== [[cg:modeling:volume_data|ボリュームデータ]]は、3次元格子上に並んだ[[cg:modeling:voxel|ボクセル]]の値として表される。各ボクセルは、濃度、密度、温度、圧力などの量を持つ。ボリュームビジュアライゼーションでは、この値の分布をそのまま数値表として眺めるのではなく、色、明るさ、不透明度、断面表示などを使って、人間が理解しやすい画像に変換する。 表面の形だけを示すポリゴンモデルとは異なり、ボリュームデータでは内部の構造が重要になる。たとえば医療分野では、断層画像を積み重ねることで人体内部の状態を可視化できる。検定では、形状表面のレンダリングとは目的が異なり、3次元的な値の分布を見える形にする技術として押さえる。 ===== CG制作との関係 ===== CG制作では、煙、雲、炎、霧、流体、医療データなど、表面だけでは表しにくい対象を扱うときに関係する。物体の外側の面を描くよりも、空間内の濃淡や密度の広がりをどのように見せるかが重要になる。 ===== ゲーム開発との関係 ===== ゲームでは、完全な医療用ボリューム可視化をそのまま使う場面は少ないが、霧、雲、煙、範囲効果などの表現に考え方がつながる。3次元空間内の密度をどう見せるかを考えるときの基礎になる。 ===== 検定対策ポイント ===== [[cg:rendering:volume_rendering_no238|ボリュームレンダリング]]と近いが、ボリュームビジュアライゼーションは「3次元分布を見える形にする目的や考え方」を含む広い語である。[[cg:modeling:volume_data|ボリュームデータ]]、[[cg:modeling:voxel|ボクセル]]、[[cg:rendering:ray_casting_algorithm|レイキャスティング法]]との関係で整理する。 ===== 関連用語 ===== * [[cg:modeling:volume_data|ボリュームデータ]] * [[cg:modeling:voxel|ボクセル]] * [[cg:rendering:volume_rendering_no238|ボリュームレンダリング]] * [[cg:rendering:ray_casting_algorithm|レイキャスティング法]] * [[cg:rendering:transfer_function|トランスファファンクション]] ===== タグ ===== * CGエンジニア検定 * 第3章 ---- [[cg:rendering:start|← 第3章 レンダリング の目次に戻る]] [[cg:start|← CG用語集トップに戻る]]