CG用語集トップ > 第5章 画像処理

エンボス

概要

エンボスは、画像の明暗差を利用して、表面が浮き出したりへこんだりしているように見せる画像加工である。輪郭や明るさの変化を一定方向から照らされた凹凸のように変換するため、平面画像にレリーフ状の印象を与えられる。空間フィルタリングエッジ抽出フィルタと関係が深い処理である。

詳しい説明

エンボスでは、周囲の画素値との差を調べ、明るい側と暗い側を作ることで、斜め方向から光が当たったような陰影を作る。単に画像全体を明るくする処理ではなく、隣接画素との変化を利用する点が重要である。輪郭の一方を明るく、反対側を暗くすると、人間の目にはそこに段差や凹凸があるように見える。画像加工としては装飾的な効果だが、内部では周辺画素を参照するフィルタ処理として理解できる。

CG制作との関係

CG制作では、文字やロゴ、模様に立体感を加える表現としてエンボスが使われる。実際に3D形状を作らなくても、画像上の明暗だけで凹凸のような印象を作れるため、テクスチャ素材やUI素材の加工に向いている。

ゲーム開発との関係

ゲーム開発では、メニュー画面のボタン、石板風の文字、古い地図や金属板のようなUI表現に利用できる。3Dモデルを追加せずに2D画像だけで立体感を出せるため、軽い装飾効果として扱いやすい。

制作・実装での例

実装では、画像を少しずらした差分や畳み込みフィルタを使い、一定方向の明暗差を求める。結果を灰色を基準にして合成すると、浮き彫りのような画像になる。

検定対策ポイント

エンボスは、画像に凹凸のような見た目を与える加工である。オーバーラップディゾルブのような合成手法ではなく、周辺画素との差を利用した質感表現として区別する。

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