最頻値は、データの中で最も多く現れる値である。画像処理では、画素値の分布を調べるときに使う統計量の一つで、ヒストグラムの最も高い山に対応する値として考えられる。平均値や中央値と同じく代表値だが、最頻値は「どの値が多いか」を見るための指標である。
画像の画素値を数えると、同じ値を持つ画素が何個も現れる。たとえば暗い画素が多い画像では、低い画素値の頻度が高くなり、明るい画素が多い画像では高い画素値の頻度が高くなる。最頻値は、その中で最も頻度が高い値である。平均値は全体をならした値、中央値は並べたときの中央の値、最頻値は最も多く出現する値という違いがある。画像の濃淡分布に複数の山がある場合、最頻値だけで画像全体の性質を決めるのは難しいため、ヒストグラム全体と合わせて読むことが重要である。
CG制作では、レンダリング画像やテクスチャの明るさの偏りを見るときに、最頻値の考え方が役立つ。たとえば、暗い値に画素が集中している画像では、全体が暗く見えやすい。最頻値は、画像の中で支配的な明るさや色の傾向をつかむ手がかりになる。
ゲーム開発では、スクリーンショット解析、ポストエフェクト、画像認識、UI画像の確認などで画素値の分布を扱う。最頻値は、画像中で最も多い明るさや色を知るために使えるが、平均値や最大値・最小値と組み合わせて判断する必要がある。
プログラムでは、画素値ごとの出現回数を配列で数え、最も大きなカウントを持つ画素値を探すことで最頻値を求める。グレースケール画像なら0〜255の256個の箱を用意して数えると実装しやすい。
最頻値は、最も多く現れる値である。平均値、中央値、最大値、最小値と混同しないこと。画像処理では、ヒストグラムの山と結びつけて理解すると判断しやすい。