画素値は、画素が持つ明るさや色を数値で表したものである。第5章の画像処理では、画素値を集計してヒストグラムを作り、コントラストや明るさを調べる基礎データとして扱う。第1章で学ぶ画素値が画像の構成要素としての意味を中心にしていたのに対し、ここでは画像を解析・補正するための数値として理解する。
ディジタル画像は、多数の画素が並んだデータであり、それぞれの画素には画素値が入っている。グレースケール画像では明るさを1つの数値で表し、カラー画像ではRGBなど複数の成分で色を表す。画像処理では、この値をそのまま見るだけでなく、画像全体にどの値が多いか、どの範囲に分布しているかを調べる。画素値の分布を見ると、画像が暗い、明るい、コントラストが低い、白飛びしているといった状態を判断しやすい。
CG制作では、レンダリング画像やテクスチャ画像の明るさ、色、階調を確認するときに画素値の考え方が役立つ。見た目の印象を感覚だけで判断するのではなく、数値として暗部や明部の分布を確認できる。
ゲーム開発では、テクスチャ、UI画像、ポストエフェクト、スクリーンショット解析などで画素値を扱う。シェーダや画像処理プログラムでは、画素値を読み取り、変換して画面効果を作る。
画像処理プログラムでは、画像配列の各要素として画素値を読み取り、平均、最大値、最小値、ヒストグラムなどを計算する。画像を明るくする処理では画素値を増やし、暗くする処理では画素値を減らす。