CG用語集トップ > 第5章 画像処理

鮮鋭化フィルタ

鮮鋭化フィルタは、画像のぼやけを減らし、輪郭や細部をはっきり見せるための空間フィルタリングである。画像全体を明るくする処理ではなく、周辺画素との違いを利用して高い変化成分を強調する。結果として、文字、輪郭、細かな模様がくっきりした印象になる。

鮮鋭化では、画像中の急な変化を強めることで、細部を目立たせる。ぼかし処理である平滑化とは逆方向の働きを持つと考えると理解しやすい。代表的には、元画像からぼかした成分を差し引いて高周波成分を強調する方法や、中心画素を強くし周辺画素を差し引くフィルタを使う方法がある。ただし、鮮鋭化を強くかけすぎるとノイズやジャギーも目立つため、画質改善と不自然さのバランスが重要になる。

CG制作では、レンダリング画像やテクスチャの輪郭を見やすくするために鮮鋭化が使われることがある。特に縮小後にぼやけた画像を補正したり、最終出力前に細部を強調したりする場面で関係する。

ゲームでは、アップスケール後の画面を少しシャープに見せるポストエフェクトや、UI文字の視認性を上げる処理に関係する。ただし過度な鮮鋭化はノイズ感やちらつきを増やすため、リアルタイム表示では調整が必要である。

実装では、中心画素を大きな正の係数にし、周辺画素に負の係数を置くカーネルを使うことがある。ぼかしとは逆に、近くの画素との差を強める設計になる。

鮮鋭化フィルタは、画像をはっきりさせる処理であり、平均化フィルタガウシアンフィルタのような平滑化処理と対比して覚える。ノイズも強調される場合がある点も重要である。

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  • 最終更新: 4週間前
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